18歳選挙権は必要か

昨日は私の54回目の誕生日。50を過ぎると、誕生日というのもあまり嬉しくないですね。手許にある旺文社の『国語辞典』(1995年版)によれば、初老とは「『40歳』の異称」とあるから、54歳はもはや立派な「老人」ということになるのでしょうか。でも、「若い」「年寄り」は所詮相対的なものでしかなく、20歳前後の学生から時々「もう若くないから」などとつぶやくのを聞くことがあります。そりゃ、赤ん坊と比べればそうでしょう。

わが国は世界一の平均寿命82歳にまで伸びたのだから、今の中学生が昔の小学生、今の30代が昔の20代、というように伸びたゴムひものように意識は幼稚化、若年化しているのではないでしょうか。

ということで、公明党や民主党などがマニフェストに掲げている18歳選挙権(選挙権の施行年齢を18歳に下げる)には、私は強い違和感を抱いています。これまで多くの学生に18歳に選挙権を引き下げるべきか聞いてきましたが、殆ど例外なく「その必要はない」と答えます。また、建前はともかく、政治家も本気でこの件に取り組んでいるとは思えませんし、先進国が18歳選挙権を実施しているから、という横並びの理屈には説得力を感じません。18歳選挙権より、高校までの段階できっちりと有権者に必要な知識と判断力を与える「政治教育」を行うほうが先決ではないでしょうか。

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